ナカラセ農業ラボ

“ポンカン”の特性を生かした生産法

今回も「ポンカン」について

前回の内容でも触れたとおり屋久島のポンカンは大きいです。すぐにでも規格を変更したほうが今後のためになるのは間違いありません。

しかし、規格の問題は産地全体の問題なのでそう簡単には変更できないでしょう。なので、農家がこの問題に対して個人で取り組まなくてはいけないのかもしれません。

すでに、私の「ナカラセ果樹園」では大きな果実を出来るだけ作らないように栽培方法を変更しています。

それってどういう作り方なの?と思った方も多いのではないでしょうか。大まかな変更点は以下のとおりです。

まず、第1に摘果の時期を変更し後期1発摘果もしくは(着果状況においては)無摘果を採用しています。

次に、年1回施肥と葉面散布による肥培管理。大きく分けるとこの2点が大きな特徴です。

詳しく説明すると、通常摘果作業は梅雨明けから初夏に粗摘果9月から10月に仕上げ摘果を行います、それを我が家では後半の1回で摘果をするようにしています。

そうすることによって、樹に着果負担がかかり果実の成熟(色つきなど)が早くなります、年内に出荷しなければならないポンカンにとっては色つきは大きな問題です。

ポンカンの特性を生かした生産法
 
肥培管理も春肥・夏肥・御礼肥(場合によっては秋肥も行う事もある)と3回から4回行うのが通常です。しかし、我が家では施肥料は半分以下にしています。 樹にストレスを与える果実の成熟を早めるためです。そのため、我が家のポンカンの樹は収穫後、葉がストレスで黄緑色に変色します。
 
ポンカンの特性を生かした生産法
 
葉が黄緑になって大丈夫なのかと心配するかもしれませんが、ポンカンの場合は問題ありません。次の花までに樹勢を回復する期間は十分にありますし、何よりポンカン自体が高い回復力を持っているからです。

屋久島の中でポンカンの栽培面積は減少の一途をたどっています。なので、年内出荷ポンカンの産地としてあと何年持つかわかりません。後10年以上持つかもしれないし2・3年で消費者から見放されるかもしれない。そんな中で農家個人が「見た目よりも中身」市場で値段が安くても本当においしいものを提供するという生産者の本質に立ち返る必要があるのかもしれません。

ーーー本日の一言まとめーーー

豊産性の(連年結果する)特徴を最大限に活用すべし

以上ナカラセでした

 

yactive Kingdom 農林尚書 ナカラセくん