日高ハルオ農園日誌

福祉農園にむけて着々と前進。

wpid-wp-1421635280108.jpeg

 

ぽんかんの剪定と間伐中です。

普通の農園から福祉農園に作り変えるために、大きくて作業性の悪い木は切り倒して行きます。

そこに新しい苗を植えていくので、世代交代になりますね。

引退していく木には「ありがとう。お疲れ様でした。」と声をかけています。これまで本当にありがとうございました。

 

先週末、ACCYで鹿児島の垂水試験場に研修にいきました。

一番の収穫は、理論に基づいて剪定されている木を見ることができたことです。

実は今まで、研修で教わる剪定の仕方がピンときてませんでした。

図解があったり、口頭での説明があってもイマイチよく分からなかったんです。

百聞は一見にしかず。って本当だな、と実感しました。

 

屋久島で栽培されているぽんかん、たんかんは祖父の世代が植えたもので、50年以上経っています。

図解の木は15年~20年くらいのもので、そこからさらに成長している屋久島の木は説明とリンクしにくい状態なのです。

それを上手く剪定して、実をつけさせるというのは高等テクニックで、ベテラン農家は一般的に流布している技術体系ではない技術を習得していなければなりません。

屋久島の果樹栽培は樹形を作ることに関して独自の技術を持っているということになります。

 

だけど、それは門外不出で後継者以外に伝播しません。

屋久島の農家は自分の農園に他人が入ることを嫌がる傾向にありますし、技術を教えるということに奥手です。

「誰でも作業ができる」必要がある福祉農園には敷居が高いのです。

だから、できるだけ分かりやすく簡単な技術体系を取り入れて、誰でも栽培ができる状態にしたい福祉農園は島の農業と逆行しているような気がします。

 

この逆行しているとか、奇異なことという響きがすごく面白いと思います。

昔から変わってると言われることが多かったのですが、それは人がやってないこととか、考えていないことを好む性質があったようです。

本物のパイオニアではないので、あくまでも「周りで」ってことですけど。

ボクは手先が不器用で、根気強さがありません。

本来、果樹栽培には向いていない人材だと自分でも思います。

だけど、そういう人が出来る農業って面白いと思います。

 

そのためには、技術面を向上させることよりも、果樹栽培をシステム面から見直すことが大切だと考えました。

その上で、人の役に立つことができれば、もっと面白い。

今回の果樹試験場の研修は、福祉農園化に向けての参考になりました。

理論に基づいて木を作ることから応用すれば、作業性の高い栽培が可能になりそうだと。

今のぽんかんの剪定と間伐に活きています。