ナカラセ農業ラボ

ぽんかんに市場で高値がついているようですが・・・

今年の屋久島のぽんかんはナカラセ果樹園をはじめ、台風の影響で出荷量が減っています。そのせいか、市場では5kg4000円等程度の値がついているようです。

 

単純計算で1kgあたり800円でしょうか、まぁ実際、農家の手取りは手数料等を引かれ400~500程度でしょう。

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たぶん、今年は値段がいいので屋久島の生産者の中で台風の被害が少なかった人は売り上げを伸ばすでしょう。そして、屋久島のぽんかんはまだ、高値で売れると思ってしまう人が少なからずいるはずです。もちろん、被害を受けた人もそう思う人もいます。

 


しかし、裏を返せばこれだけ出荷量が減らないと市場では値段がしないということです。(実際、屋久島のぽんかんはそのほかの産地と比べると値段は倍近いのですが・・・)

 


そう考えると経営の中でのぽんかんの位置づけを考え直さなければいけないような気がします。ぽんかん→たんかん への切り替えを進めているようですが、た んかんも生産量が増えることによる価格低下も十分考えられます、やはり新しい生産物の産地化を早急にはからなければいけないと改めて考えさせられます。

9月上旬 ぽんかんの状態

9月に入り秋の気配が感じられるようになってきました。

 

屋久島のぽんかんは12月の出荷なので残りおおよそ三ヶ月といったところでしょうか。

 

ラボの中でも触れましたがぽんかんは大玉にしすぎるとす上がりなどのマイナス要因が出てきます。

 

なので我が園では、あまり摘果をし過ぎないように栽培をしています。

 

目安としては8月中に果実の重さで枝が下垂し果実のへその部分が下を向くように調整しています。

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※果実はやや上向き、もう少し

 

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※果実は完全に下向き

 

 

 

 

 

 

それでも、強い(太い)枝になっているものはなかなか下を向いてくれないので出来るだけ弱い(細い)枝に果実がつくように管理も行っています。

 

———————今回のまとめ—————————————-

 

ぽんかんは8月中に果実がお辞儀するように栽培をしよう

 

以上ナカラセでした。

摘果の重要性とは・・・

梅雨も明けて果実が肥大スピードを上げていく中で、摘果という作業が出てくる。

 

屋久島の場合、ぽんかん・たんかんにかかわらずL~2Lの大玉生産を方針としてとっている。摘果を推進し大玉を作るのか少量摘果でこだまを生産していくのは農政の方針としてもとても重要になってくる問題である。

 

では、大玉と小玉にはどのようなメリット。デメリットがあるのか少しあげていきたいと思う。

 

大玉のメリット

・収穫作業や箱詰め等の作業において小玉よりも作業がしやすい。

・市場価格が高い

・樹勢のコントロールがしやすい

 

デメリット

・小玉に比べると大味になる

・摘果作業が増える

・消費者のニーズと少し乖離がある(比較的大玉のデコポン ですら小玉を作ろうという動きがある)

 

小玉のメリット

・大玉よりも味が濃く感じる

・摘果作業が減る

・収量(㌔)が上がる

 

デメリット

・箱詰め・収穫作業に時間がかかる

・市場価格が安い

・樹勢コントロールが難しい

 

どちらを作るのにも一長一短あるのだが、少なくとも摘果推進の大玉生産は数十年前からの技術であるのは間違いなく、大玉生産をしない産地も増えてきている。小玉を生産するのは非常に難しいのでそのあたりの技術改革も必要なのかもしれない。

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———————本日のまとめ——————————-

屋久島も産地として生産方針を見直す時期に来ているのかもしれない

 

以上 ナカラセでした

 

たんかんは将来有望なのか

屋久島の主力品種として絶賛売出し中なのが「たんかん」である。

ポンカンについで歴史がある柑橘で、ポンカンの価格低迷などにより栽培面積を伸ばしてきている。農家のほとんどが「たんかん≧ポンカン」だと口をそろえていっている。

では本当に将来性がある柑橘なのかどうか検証していきたいと思う。

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Q・たんかんの特徴は?・・・

たんかんは2月から旬を迎える柑橘で鹿児島県指宿以南で栽培されている。みずみずしくオレンジに似た濃厚さで人気の柑橘だ。

 

 

Q・栽培上の利点は?・・・

利点として挙げられるのは、露地の柑橘にしては高値で取引されている。暖かい地域でしか栽培できないのも要因となっているだろう。

 

 

Q・逆に欠点は?・・・

たんかんはむしろ欠点のほうが多い柑橘だ。まず、

1・収穫量に安定感がない。たんかんは隔年結果が顕著     で、収量が前年の半分になったり、樹によっては結果    しない年もあるくらいだ。

2・樹勢が弱く果実も傷つきやすい。

3・年によってヒヨドリの被害が尋常ではない。

掘り下げればまだ出てくるが大きく分けると上の三つになるだろう。

 

 

Q・将来性がある柑橘は?・・・

まず、大前提としてあげられるのは食味を除くと収穫量が多い品種つまり「豊産性」であると言うことだ。

収穫量が安定的にあれば単価が安くなってもある程度の収益が見込める。単価が高くても収穫量が少なければ経営をしていく上で見通しが立たない。

収穫量をカバーしようと栽培面積を広げると肥料や農薬人件費などコストがかさんでしまい本末転倒になってしまう可能性もある。

 

 

Q・じゃあどうすればいいの?・・・

屋久島では現在たんかんの栽培面積は増えている。それぞれの農家の経営なので間違っているとはいえないが、ある産地では、単価がいきなり前年の10/1になったという話も聞く。このようなことが屋久島でも起こる可能性は大いにあると思う。そういったリスクを分散するためにもポンカン・たんかん以外の品物を生産していかなければならないと思う。

 

ーーーーーーーー本日のまとめーーーーーーーーーーーー

新しい農業分野での特産品生産を島全体で取り組むべき。何かあってからでは遅い。

 

以上 ナカラセでした。

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